人間至る処青山在り

2019/11/28

こんにちは。お久しぶりです。
すっかりずるけてしまい、申し訳ありません。
今日は、「人間(じんかん)至る(いたる)(ところ)青山(せいざん)有り(あり)」の意味について薀蓄(うんちく)を傾けてみたいと思います。
「青山」とは、お墓、墓所など、いわゆる墳墓(ふんぼ)の事です。
この言葉の出処は、昔中国北宋の詩人蘇軾(そしょく)が、弟の蘇鉄(そてつ)に送った詩の一節に「処青山可埋骨(いたるところのせいざんほねをうむべし)」とあり、この詩から着想を得たのかは不明ですが、日本の江戸時代末期に尊王攘夷派の僧として活躍した、月性の詩
()
は、

「男児立志出郷関 学
若無成不復還 埋骨何期墳墓地 人間到処有青山

訳(男児志を立て郷関(きょうかん)を出ず、学()し成る無くんば(
(かえ)らず、骨を埋むる何ぞ墳墓の地を期せん、

人間
到る処青山あり。
)
          月性
の詩 『將東遊(まさにとうゆうせんとほっし)題壁(かべにだいす)』より。

この詩意は、男子が一度志を立てて故郷を旅立つからには、目的が成就しない限り2度と故郷の地を踏むことはできない。骨を埋めるのに、どうして墓所を決めておく必要などあろう。世の中にはどこにでも墓地がある。」


月性は、吉田松陰や久坂玄瑞、梁川星、巌
梅田雲浜など勤王の志士たちとの交遊で有名です。

西郷さんと一緒に錦江湾に入水自殺(西郷さんは生還)した(げっ)(しょう)とは、まったくの別人です。
 

対応エリア

関東一円/関東全域・
静岡県対応可能!

・東京都 ・千葉県 ・茨城県

・神奈川県 ・栃木県 ・静岡県

・埼玉県 ・群馬県

map

対応エリア

PAGE TOP