神道のお墓を建てる時期は?
2024/03/26
神道のお墓を建てる時期は?
本来お墓を建てる時期の決まりはありません。
一般に神道では、亡くなると焼骨した後、お墓に埋葬すると言われていますが、現実的には直ぐにお墓を用意することなどはありえませんので、50日か100日目にお墓を建てて埋葬するというのが実情です。
1周忌までにという方も多くいらっしゃいます。
お墓の形態も竿石の頭が「角兜巾(かくときん)」となっています。山伏の頭巾からこのような名称がつけられたようです。
角兜巾の形は「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」を表しています。
八咫の鏡(やたのかがみ)と八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)と同じ三種の神器の一つになります。
最近では仏式と同様に洋型墓石やデザイン墓石などのお墓も人気があるようです。
竿石の彫る文字も神道独自の特徴が有ります。
仏式は「○○家之墓」とか「南妙法蓮華経」「南無阿弥陀仏」と彫ることが多いのですが、神道では「○○家奥津城」または「○○家奥都城」と彫ります。
奥津城(奥都城)は「おくつき」と読みお墓と言う意味です。
津は一般信者のお墓で都は神官など位の高い人のお墓に用いられるとされています。
戒名ではなく、霊名が付けられます。
名前の下に「之霊・命・命例・零位」などです。
又、御線香をあげる行為は仏式の習慣で神道では、お線香をあげませんので香炉はありません。
ロウソクを灯すのが神道の作法です。
八足台という台に玉串奉奠(榊を紙垂と言う和紙で包んだもの)や神饌(酒、塩、水、米)を供えます。
参拝は「2礼2拍手1礼」で行います。
葬儀や50日蔡までの間は「しのび手」という手を合わせただけの拍手をします。
仏教では、お盆にお墓詣りをするのが慣例ですが、神道でも、仏教の初盆や新盆に当たる「新盆蔡・新御零蔡(あらみたままつり)」にお墓詣りを行います。
祥月命日(しょうつきめいにち)年忌法要にあたる、式年蔡にもお墓詣りをします。